夫婦の生活費平均32万円|別財布で貯める本音

夫婦の生活費平均32万円|別財布で貯める本音 節約・家計

先日、我が家の家計を久しぶりに二人でざっくり突き合わせてみたんです。うちは夫婦別財布で、お互いの支出は基本ノータッチ。旅行や写真撮影みたいな「一家のイベント費」だけを共同口座に積み立てる方式でやっています。それでも二人分の生活費をざっと合算してみたら、思っていたより数字が大きくて、正直「あれ、こんなに使ってたっけ」と少しモヤっとしました。

今日書きたいのは、まさにこの「夫婦二人の生活費、いくらが普通なのか」というテーマです。世間の平均を眺めると月32万円という数字が出てくるんですが、大事なのは平均に合わせることじゃなくて、その中でどれだけ「未来に回すお金」を確保できるか。生活費の管理と貯蓄率をどう設計するか、という話をしていきます。結論から言うと、僕は「生活費は数字で管理して削るところは削る、でも価値があるものには惜しまない」というスタンスに落ち着きました。

夫婦別財布でも家計が崩れない理由:合算して数字を見る習慣

結論から言うと、別財布でうまく回すコツは「普段は別々でいい、でも年に数回は必ず合算して数字を見る」ことだと思っています。財布を分けること自体はラクなんですが、分けっぱなしにすると全体像が見えなくなる。ここが別財布の唯一にして最大の落とし穴です。

なぜそう考えるようになったか。うちは結婚してからずっと別財布で、お互いの価値観を尊重したくて、あえて全部は混ぜていません。妻には社会人になったタイミングでNISAの口座開設を手伝って、それぞれが自分のペースで積み立てています。お金の話をオープンにできる関係って、地味だけどかなり大事だと感じています。

ただ別財布は、相手がいくら使っているか見えないぶん、二人合わせた「本当の生活費」が把握しづらい。だから僕は年に数回、お互いの固定費と大きな支出だけを持ち寄って合算しています。個々のランチ代まで詮索するのではなく、家賃・光熱費・通信費・保険といった「毎月ほぼ固定で出ていくお金」と、「二人でいくら未来に回せているか」だけを見る。これだけで、別財布のゆるさと、全体を管理する引き締めの両立ができます。

僕の場合

普段の支出は完全に別管理ですが、旅行・写真・カメラ機材みたいな「二人の楽しみ」用にだけ共同口座を作って、毎月そこへ一定額を積み立てています。イベント費を共同にしておくと、「これは二人のお金だから使っていい」と割り切れて、逆に個人の財布から罪悪感なく楽しめる。全部を混ぜるより、混ぜる範囲を決めるほうが僕には合っていました。

お金の管理をめぐる別財布の考え方は、夫婦のお金管理は別財布が正解?NISAで差がつく話でも詳しく書いているので、財布をどう分けるか迷っている人はあわせて読んでみてください。

2人暮らし夫婦の生活費平均は月32万円:数字の裏側を読む

ここで最近読んだ記事を紹介します。結論から言うと、平均は参考にはなるけど「そのまま真似する数字」ではない、というのが僕の受け止めです。

ファイナンシャルプランナー監修のマネコミ!の記事によると、総務省の家計調査(2025年)をもとにした2人暮らし夫婦(勤労者世帯)の生活費の平均は月31万7,202円。手取り月収の平均は45万5,913円で、手取りの約70%が生活費に充てられている計算です。内訳は食料が約26%で最大、次いで交通・通信が約18%、その他の消費支出が約20%。記事では理想バランスとして「貯蓄は手取りの10%以上」と示していました(出典:マネコミ!)。

ここで裏側を一段掘り下げておきたい。この「手取り45万円」というのは、あくまで平均です。平均は一部の高収入世帯に引っ張られて上振れしやすい数字で、20代〜30代前半の共働き夫婦の実感より高く出ているケースが多いはずです。つまり「うちは45万も手取りがない、生活費も32万まで使えない」と落ち込む必要はまったくない。逆に「平均が32万円なら、うちもそのくらい使っていいのか」と平均に生活費を寄せていくと、収入が平均以下の世帯ほど貯蓄が薄くなる、という罠があります。平均は「世間のボリューム」であって「あなたの正解」ではない、と切り分けて読むのが大事だと思っています。

貯蓄率10%は足りない?入金力を上げる家計設計の考え方

結論を先に言うと、僕は「貯蓄は手取りの10%以上」という目安に完全には賛成できません。煽りがなくて信頼できる数字だとは思うんですが、フルFIREを目指している身としては10%はちょっと物足りない。生活費を管理する目的は「平均に収めること」じゃなくて、「未来に回すお金=入金力を最大化すること」だと考えているからです。

なぜ貯蓄率にここまでこだわるか。理由はシンプルで、積み立てる元本の差が、時間をかけると想像以上に開くからです。たとえば手取り45万円の世帯で、貯蓄率10%(月4.5万円)と20%(月9万円)を比べてみます。仮に年利4%で20年運用できたとすると、月9万円のほうは20年後におよそ3,300万円まで育つ計算です。

手取りの20%(月9万円)を年利4%で20年積み立てた場合の試算(概算・成果を保証するものではありません)
手取りの20%(月9万円)を年利4%で20年積み立てた場合の試算(概算・成果を保証するものではありません)

一方、貯蓄率10%の月4.5万円だと、同じ条件でおよそ1,650万円。当たり前ですが積立額が半分なので結果もほぼ半分です。ここで言いたいのは「4%で必ず増える」ということではなく(相場は下がる年も横ばいの年も普通にあります)、毎月いくらを未来に回すかという入金力の差が、最終的な桁を決めるということ。だからこそ、生活費の「なんとなく使っているお金」を見直して、貯蓄率を10%から15%、20%へと引き上げる工夫にこそ意味があると思っています。

そしてもう一つ大事なのが、「削る」だけが答えじゃないという点です。僕は倹約寄りの人間で、服はユニクロだし、ふるさと納税でトイレットペーパーを調達するタイプ。でも去年、憧れのオープンカーを買いました。しかもこれ、感情だけで突っ走ったわけじゃなくて、頭金を入れたうえで固定金利のローンを組み、「積立の想定リターンがローン金利を上回るなら、手元の現金は投資に残したほうが得」と計算した上での判断です。削る基準と惜しまない基準を分ける、というのが我が家の家計の背骨になっています。この線引きの話は給与だけで豊かになれるか、本気で考えて出た答えでも掘り下げているので、興味があればどうぞ。

明日からできる家計の見直し:固定費と貯蓄率の設計手順

結論として、家計改善で最初に手をつけるべきは「一度で終わる固定費の見直し」です。食費や娯楽費のような毎月の判断が必要な変動費より、通信費や保険のように「一回見直せば効果が続く」ものから削るほうが、消耗せずに貯蓄率を上げられます。

具体的にはこんな順番で見ています。まず生活費を項目ごとにざっくり書き出して、平均の内訳(食料26%・交通通信18%など)と比べる。ここで「うちは通信費が平均より高いな」といった異常値を見つける。次に、その異常値の中で「一度の手続きで下がるもの」から潰す。通信費はキャリアからの乗り換えで月数千円、保険は本当に必要な保障だけに絞れば月数千円〜1万円単位で下がることも珍しくありません。浮いたぶんは使い道を決める前に、先に積立へ自動で回してしまう。これが一番の肝です。

たとえば通信費を二人で月8,000円下げて、保険を見直して月5,000円下げられたら、合わせて月1.3万円。これを何もせず自動で積立に回せば、年15.6万円の入金力アップです。生活の満足度をほぼ落とさずに貯蓄率だけ上がる。これが固定費見直しの美味しいところです。

今日からできること

  • 今月の固定費(家賃・光熱費・通信費・保険)を紙かアプリに1回だけ書き出す(所要15分)
  • 通信費と保険のうち「一度で下げられるもの」を1つ選んで、今週中に見直しの申し込みをする(目標:合計 月5,000円ダウン)
  • 浮いたぶんを使う前に、証券口座の自動積立を月+5,000円だけ増額設定する(判断を挟まず仕組みで回す)

まとめ

夫婦二人の生活費の平均は月32万円。でもこの数字は「世間のボリューム」であって、我が家が合わせにいくゴールではありません。別財布でも合算して全体を見る習慣を持てば、ゆるさと引き締めは両立できるし、平均に生活費を寄せるより、平均の中でどれだけ未来に回せるかのほうがずっと大事です。貯蓄率10%は悪くないスタートラインだけど、固定費を一度見直すだけでそこから伸ばす余地はけっこう残っている。削るところは淡々と削って、価値のあるものには惜しまない——このメリハリさえ握っておけば、収入が平均以下でも家計は前に進みます。

筆者のひとこと

正直に言うと、家計を合算するのは毎回ちょっと怖いです。「思ったより使ってた」が可視化されるので。でもその怖さこそが、余裕があるときほどルーズになる自分へのブレーキになっている気がします。数字を見て一瞬モヤっとする、その小さな摩擦を年に数回だけ受け入れる。それが別財布の僕にできる、いちばん現実的な家計管理でした。

※本記事は個人の見解であり、特定の金融商品を推奨するものではありません。試算は一定の前提を置いた概算であり、将来の成果を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

この記事を書いた人

しごととお金のラボ 管理人
28歳の組み込みエンジニア。仕送りゼロ・食費月1万円の学生時代からつみたてNISAを始め、資産1,100万円まで積み上げてきました。仮想通貨で10万円全損した失敗も隠さず書いています。派手な儲け話ではなく、「働き続ける不安から逃げるために始めた投資」のリアルを発信中です。
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