お金の勉強で一番大切なのは一般論を自分の数字に直すこと

お金の勉強で一番大切なのは一般論を自分の数字に直すこと 管理人のつぶやき

お金の勉強って、「情報をたくさん集めること」だと思われがちだ。本や動画で「ローンは損」「現金一括が正解」「高配当株はやめとけ」みたいなフレーズを集めて、なんとなく賢くなった気になる。昔の僕もそうだった。

でも、25万円をFXと仮想通貨で溶かして、そこから地味に積み立てを続けてきて、今いちばん大切だと思うのはもっと手前のことだ。集めた一般論を、必ず自分の数字に翻訳して確かめること。これに尽きる。

「ローンは損」を鵜呑みにしなかった話

去年、ずっと憧れていたHonda S2000を540万円で買った。子どもの頃に初めて買ってもらったトミカがこの車で、90年代〜2000年代の国産スポーツカーが海外に流出して高騰していく流れを見て「今買わないと一生買えない」と判断した。

ここで普通なら「ローンは損だから現金一括」というセオリーが出てくる。倹約寄りの僕も、最初はそのつもりだった。でも一度立ち止まって、自分の数字に置き換えてみた。

頭金200万円+10年ローン(固定金利1.95%)で組むと、月々の返済は17,700円。ここでポイントは、手元に残した現金を投資に回せること。僕がずっと積み立てているインデックスの年平均リターンは、長期で見ればローン金利1.95%を上回ってきた。つまり現金を一括で吐き出すより、投資に残したほうが数字上は得になる可能性が高い。

「ローンは損」という一般論は、金利が高いときや、返済に生活が圧迫されるときには正しい。でも僕の条件(固定1.95%・返済月1.7万円・積立を止めない)に当てはめると、結論が逆になった。この計算をしたうえで、あえてローンを選んだ。詳しい試算は僕が残クレを選ばなかった理由|金利1.95%マイカーローンの計算にすべて書いた。

一般論は「平均的な誰か」への処方箋でしかない

ここで気づいたのは、世の中に転がっているお金のセオリーは、あくまで「平均的な誰か」に向けた処方箋だということだ。金利も、年収も、家族構成も、性格も全部違う人たちに向けて、最大公約数で言っている。

だから正しい。正しいけど、そのまま自分に当てはまるとは限らない。「食費は月3万に抑えろ」も、「高配当は非効率」も、方向としては合っているけど、自分の数字を入れて初めて“自分にとっての答え”になる。

逆に言うと、電卓を叩かずに一般論だけで動く人は、いちばん騙されやすい。「年利6%」「月10万円の副収入」みたいな甘い言葉も、自分の元本・時給・リスクの数字に落とし込めば、たいてい違和感に気づける。僕が仮想通貨IPOで10万円を全損したときは、まさに数字で確かめる習慣がなかった。自分を知ることの大切さとセットで、この「自分の数字に直す」習慣が僕の土台になっている。

翻訳作業は5分でできる

難しく聞こえるけど、やることは単純だ。気になった一般論を見つけたら、そのまま信じる前に、自分の条件(金額・金利・期間・頻度)を入れて計算してみる。それだけ。無料のローンシミュレーターや、証券会社の積立シミュレーションを使えば、数分で終わる。

大事なのは「正しい答えを暗記すること」じゃなくて、「自分の場合はどうか」を自分で出せるようになること。これができると、ニュースや流行に振り回されなくなる。憧れの車ですら、感情で買わずに数字で買い方を決められた。そして最後は、箱根の峠まで思いっきり走って感動した。数字で守って、感情で楽しむ。この順番が崩れないのが、たぶん一番強い。

今日からできること

  • 最近見た「お金のセオリー」を1つ選び、自分の金額・金利・期間を入れて5分だけ計算してみる(例:ローン金利と積立の想定リターンを並べて比較)
  • その結果をスマホのメモに1行残す。次に同じ話題を見たとき、一般論ではなく“自分の数字”で判断できる

お金の勉強は、知識をコレクションすることじゃない。集めた一般論を、自分の生活の数字に翻訳し直す作業のことだと僕は思っている。

※投資は自己責任です。元本割れのリスクがあります。

この記事を書いた人

しごととお金のラボ 管理人
28歳の組み込みエンジニア。仕送りゼロ・食費月1万円の学生時代からつみたてNISAを始め、資産1,100万円まで積み上げてきました。仮想通貨で10万円全損した失敗も隠さず書いています。派手な儲け話ではなく、「働き続ける不安から逃げるために始めた投資」のリアルを発信中です。
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