決算前後の株は買い?短期売買で15万溶かした僕の結論

個別株・高配当

※この記事は最初の公開後、最新の情報と僕自身の経験をもとに全面的に書き直しています(最終更新:2026年6月19日)。投稿日と本文の時点にずれがある場合がありますが、内容は更新時点のものです。

証券口座のアプリを開くと、決算シーズンになると必ず「好決算で急騰!」「失望売りで暴落」みたいな見出しが流れてくる。あれを見ていると、決算の前後でうまく立ち回れば一気にお金が増えるんじゃないか、という気持ちになってくるんですよね。

僕も昔まさにそう思っていた一人です。結論から言うと、僕はこの「決算前後を狙う短期勝負」で痛い目に遭って、最終的に「自分はこのゲームに参加しない」という答えにたどり着きました。今日はその話を、楽天証券のレポートで言われている注意点も借りながら、僕自身の体験と数字で書いていきます。

結論:決算ギャンブルは「逃げ道」を狭める行為だった

この記事の要点:決算前後の短期売買は期待値が読めず、長期で資産を作りたい人ほど手を出さないほうがいい、というのが僕の立場です。

僕がブログでお金の話を書いているのは、「豊かになりたい」というより「社会人を長く続けられる自信がないから、逃げ道としての資産が欲しい」という、わりと後ろ向きな動機からです。28歳の今、個人資産は1,100万円(NISA700万・米国個別株200万・現金200万)。この数字を積み上げる中で何度か実感したのが、「短期で増やそうとすると、逆に逃げ道が遠のく」ということでした。

決算前後の値動きを当てにいくのは、まさにその短期勝負の典型です。だから僕は今、決算は「保有してる会社が元気かどうかを確認する材料」として見ているだけで、決算をきっかけに売買はしません。なぜそうなったのか、順番に話します。

理由①:株価は「決算の良し悪し」ではなく「期待とのズレ」で動くから

要点:好決算でも下がるのは普通。市場はすでに織り込んでいるから。

初心者の頃の僕は、こう思っていました。「増益=株価上がる、減益=株価下がる」。すごくシンプルで分かりやすい。でも現実はそうじゃないんですよね。

たとえばある会社が前年比20%の増益を出したとします。数字だけ見れば文句なしの好決算。でも、市場が事前に「30%増えるだろう」と期待していたら? 結果は「期待外れ」となって、好決算なのに株価は下がります。逆に赤字でも「思ったよりマシだった」だけで上がることもある。

これって、テストで90点を取っても「お前なら100点だろ」と言われてガッカリされる感じに似ています。点数(決算)そのものより、まわりの期待値とのギャップで評価が決まる。任天堂やソニーが、増収増益を出したのに「先行き不安」で売られた例があるのも同じ理屈です。

つまり決算前後の株価は、会社の実力(ファンダメンタルズ)ではなく、市場心理という読みにくいものに支配されている。プロのアナリストが事前に予想を出し、その予想を織り込んだ価格がすでについている。個人が決算発表の数字だけ見て「これは上がる」と判断するのは、答え合わせがすでに終わったテストに後から賭けるようなものなんです。

理由②:僕は実際に15万円溶かして、それを身体で理解した

要点:頭で「読めない」と分かっても、実際に損するまで人はやめられない。

ここからは正直な失敗談です。投資を始めて間もない頃、僕は「自動で短期の値動きを取ってくれる」というFXの自動売買に手を出しました。決算やイベント前後の値動きを、システムが勝手に拾って利益にしてくれる——そんな触れ込みだったと記憶しています。

結果、約15万円を失いました。相場が一方向に走ったときに、システムは含み損を抱えたまま自動でナンピン(下がるたびに買い増し)を続け、気づいたら口座がごっそり削れていた。当時の僕にとって15万円は、学生時代に時給の安いコンビニで何ヶ月もかけて稼ぐ金額です。これは効いた。

あのとき学んだのは、「短期の値動きは、システムだろうが人間だろうが安定して当て続けられない」というシンプルな事実でした。決算当日の株価は、機関投資家の大口売買やアルゴリズムが飛び交うカオスです。そこに個人が「直前に仕込んで翌日利確」で飛び込むのは、プロのポーカーテーブルに財布だけ持って座るようなもの。読めないものに賭けて、たまたま勝っても再現性がない。この感覚は、同じく暗号資産で10万円を全損した経験ともつながっていて、僕は「お金に困っているときほど、人は読めない一発勝負に飛びつく」というクセを自分の中に見つけました。似た話は金とビットコインの明暗|僕の暗号資産10万円全損から学ぶ分散術でも書いています。

理由③:同じ時間とお金を「待つ側」に回すほうが、数字が合うから

要点:短期で当てにいくより、長く持つほうが期待値が安定する。

では決算をスルーして何をしているかというと、僕はインデックス(S&P500)への積立を主軸に、価格の上下を「待つ」側に回りました。なぜか。短期の期待値は読めないけど、長期の期待値はある程度数字で語れるからです。

ざっくりシミュレーションしてみます。仮に100万円を年利7%で20年間、何もせず置いておいたとします。複利(増えた分にもさらに利益がつく雪だるま)で計算すると、約387万円。決算のたびに売買して手数料と税金で削られるより、ただ保有して時間に働いてもらうほうが、僕の場合は明らかに成績がよかった。

※この利回り7%・期間20年はあくまで一例で、将来を保証するものではありません。相場次第で元本割れもあり得ます。それでも「短期で当てにいく」より「長く持つ」ほうが、勝率も精神的な負担も自分には合っていた、という話です。

決算をどうしても投資判断に使いたいなら、僕がやっているのは「売買のトリガーにせず、保有チェックに使う」こと。たとえば持っている会社が、利益の元になる事業構造ごと崩れていないか。それを見るには財務の読み方を最低限知っておくと役立ちます。基礎はお金の勉強は何から?元貧乏学生が選ぶ最初の3ステップでまとめているので、これから始める人はそこからでいいと思います。

明日からできる、決算に振り回されないための3アクション

要点:決算ニュースで手が動きそうになったら、この3つで踏みとどまる。

  • ① 「自動で待つ仕組み」を先に作る(4ステップ):(1)ネット証券で口座開設→(2)NISAのつみたて投資枠でインデックス投信を設定→(3)金額は無理のない範囲、まずは月1〜3万円の目安で→(4)毎月の自動引き落としにする。仕組み化してしまえば、決算ニュースを見ても「もう積立してるからいいや」と手が止まります。
  • ② 決算前に売買しないルールを文字で残す:「決算当日と翌日は売買しない」とスマホのメモに書いておくだけ。僕はFXで15万溶かしてから、こういう「自分への禁止ルール」を文章化するようになりました。感情で動きそうな瞬間に、過去の自分の文字が止めてくれます。
  • ③ チェックするのは株価でなく「事業が壊れてないか」だけ:売上の柱が消えていないか、借金が急に膨らんでいないか。この2点だけ決算で確認し、株価の上下は無視する。1銘柄あたり5分もあれば十分です。

もし「それでも個別株や高配当株に興味がある」なら、決算ギャンブルに行く前にやることがあります。土台づくりの順番については高配当4%株は買い?インデックス民が考える出口戦略に、僕が25万円分の失敗から学んだステップを書いたので、そっちを先に読んでもらえると遠回りせずに済むはずです。

まとめ:決算は「賭けるもの」じゃなく「眺めるもの」

決算前後の値動きは派手で、つい参加したくなります。でも僕は、あの値動きを当てにいって15万円を失い、結局「読めないものに賭けない」という地味な答えに戻ってきました。決算は会社の健康診断の結果を眺めるくらいの距離感がちょうどいい。

短期で当てる才能がなくても、長く持って待つことなら誰でもできます。社会人を長く続ける自信がない僕みたいなタイプこそ、決算のたびに一喜一憂するより、淡々と積み上げた資産を逃げ道として育てるほうが、ずっと心が軽くなる。これが、何度か授業料を払ってたどり着いた今の僕の結論です。

筆者のひとこと

正直に言うと、今でも急騰ニュースを見ると「乗れば良かったかな」と一瞬思います。でもそのたびに15万溶かした口座の画面を思い出して、手を引っ込めています。読めないものを当てるより、読めるものを待つ。それくらいでいいんだと思っています。

※税制・各種制度は改正される可能性があるため、必ず証券会社や金融庁などの最新の公式情報をご確認ください。本記事は個人の経験と見解であり、特定の投資を推奨するものではありません。投資は元本割れの可能性があり、最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

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