日銀の為替介入は逆効果?2025年夏、投資家が取るべき戦略とは

投資

はじめに(Problem)

2025年の夏、為替相場が大きく動いています。日銀の円買い介入や利上げによって、「円高」と「株安」が同時に進行。
「本当にこの政策で合っていたのか?」と感じている投資家も多いのではないでしょうか。

今回は、最新の為替市場の動きと背景を解説し、これから投資家がとるべき戦略をわかりやすくお伝えします。


結論(Conclusion)

今の市場では、「短期的な為替の季節性」や「通貨ごとのファンダメンタルズ」に注目した柔軟な資産配分が重要です。
日銀や米国の政策に振り回されるのではなく、「どこに資金が逃げているか?」を意識しましょう。


理由・背景(Reason)

📉 1. 円高・株安を招いた日銀の政策

2024年末、日銀は「円買い介入」と「政策金利の引き上げ」を行いました。
狙いはインフレ抑制と円安是正でしたが、実際には:

  • 為替:1ドル155円 → 145円前後に急落(=円高
  • 株価:日経平均が大幅下落(=株安
  • インフレ率:むしろ上昇(2.8% → 3.5%)

という逆効果に。

📉 2. 米ドルは“実質的な弱さ”が鮮明に

米ドルは、12通貨中11番目の実質的なパフォーマンス。
理由は:

  • トランプ氏の再登場でパウエル議長への利下げ圧力が強まり
  • 米国の貿易赤字と関税政策への懸念
  • 6月にドル高となる「季節性」が過ぎ、7月は例年ドル安が進行

→ 今後のドル保有にはリスクありと判断する投資家が増えています。


具体例・対策(Example)

✅ 1. 資金が流れている資産を把握せよ

最近、資金の流入が見られるのは以下の通貨・資産です:

資産理由
🇪🇺ユーロ、🇨🇭スイスフラン米ドルからの逃避資金が流入中
⛏️金・銀などのコモディティインフレ・地政学リスクへの備えとして注目
🪙ビットコイン等の仮想通貨資産分散・代替通貨としての需要増

✅ 2. 豪ドル・中国関連は慎重に

豪ドルは利下げ観測が強く、さらに中国経済の減速も影響しており、上値が重い状態。
新興国・資源国への投資は、やや警戒が必要な局面です。


まとめ(Point)

2025年夏の為替市場は、「円高・株安・ドル安」というトリプルパンチに直面しています。
投資家としては以下の戦略を意識しましょう:

  • ✅ ドル依存を避け、ユーロ・スイスフラン・金などに分散
  • ✅ 日本株は短期的な下落リスクに注意
  • ✅ 仮想通貨や金の値動きにも注目(逃避マネーの受け皿)

「政策ではなく市場の流れ」に目を向けることが、いま求められる判断力です。


🔍 参考元

ZUU online『外為ドキッ』 2025年7月2日公開 野村雅道氏

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