どうも、「しごととお金のラボ」の管理人です。組み込みエンジニアとして働きながら、コツコツ資産形成を続けて、いまは個人資産1,100万円まで来ました。でも、ここに辿り着くまでに、僕は暗号資産で手痛い失敗をしています。今日はその話と絡めて、最近読んだ日経の記事について書きます。
正直に告白します。社会人になりたての頃、お金に困っていた学生時代の延長で、僕は怪しい暗号資産のIPOに飛びついて、なけなしの10万円を一瞬で全損しました。当時の僕にとっての10万円は、今の100万円より重い金額でした。家賃の2か月分くらいの感覚です。「一発逆転できるかも」という気持ちが、冷静な判断を全部食いつぶしていたんですね。
だからこそ、今回の日経の記事のタイトルを見たとき、僕は完全に「自分ごと」として受け止めました。お金がないとき、人は見出しだけで動いてしまう。あの頃の僕がこの記事を読んでいたら、間違いなく危なかった。そんな視点で、この記事を一緒に読み解いていきましょう。
記事の要点|2025年は金が勝ち、ビットコインが沈んだ
引用したのは日経の「明暗分かれた金とビットコイン 2026年に輝き増す資産は」という記事です。ざっくり要点をまとめると、こういう内容でした。
2025年のマーケットでは、金(ゴールド)が大幅に上昇した一方で、代表的な暗号資産であるビットコインは10月以降に下落基調を強め、両者の「明暗」がくっきり分かれた、という話です。記事の中では、金融文筆家の田代昌之氏と経済コラムニストの志田富雄氏が、ラジオNIKKEIの番組でこの2つの資産について議論しています。
注目したいのは、志田氏が「米ドルへの不安」を金上昇の背景として挙げている点です。世界的にインフレが続き、地政学リスク(戦争や紛争のリスク)が高まる局面では、昔ながらの「実物資産」である金にお金が集まりやすい。一方で、「デジタルゴールド」と呼ばれてきたビットコインは、いざという時にはむしろ株のように大きく下落してしまった。つまり「危機のときの避難先」としての性格は、金とビットコインで全然違ったわけです。
ここで大事なのは、記事のタイトルが「2026年に輝き増す資産は」という問いかけ形式になっていること。つまり記事自体は「来年はこっちが上がる」と断言しているわけではないんです。あくまで議論の材料を提供している。ここを読み違えると、僕のように痛い目を見ます。
僕の考え方|10万円を失って学んだ「明暗で動かない」という軸
では、暗号資産を実際に少額だけ持っている僕がこの記事をどう受け止めたか。結論から言うと、「だから何も変えない」です。
僕のポートフォリオは、こういう構成になっています。
- コア(80〜90%):つみたてNISAでS&P500のインデックス
- リスク枠(10〜20%):トレンドの個別株・日本株
- お遊び枠:ビットコインを「なくなっても泣かない金額」で少額積立
正直に言うと、僕みたいな20代後半の投資家にとって、金って長らく「お父さん世代の資産」というイメージで、選択肢に入れてこなかったんですよね。インデックスとハイテク株とビットコイン、みたいな世界で生きていると、金はどこか古臭く見える。でも今回の記事を読んで、地政学リスクやインフレが続く局面では、やっぱり金は強いんだと改めて感じました。「デジタルゴールド」と言われてきたビットコインが、いざという時には全然違う値動きをするという現実を、持っている身としてリアルに実感しています。
ここで思い出すのが、10万円を全損したあの日の自分です。あのとき僕は、たった一つの資産の値動きに人生を賭けていました。上がれば天国、下がれば地獄。その極端さこそが、貧乏だった自分の心理状態そのものでした。月1万円のつみたてNISAをS&P500で淡々と始めたのは大学院1年生のとき。あの頃から数えて、コア資産は何度も暴落を経験しながらも、結局は積み上がってきました。コロナ禍の給付金10万円で買った初めての米国株(コカ・コーラ)も、今では当時より着実に育っています。この「淡々と続けたものが残った」という体験こそ、僕が一番大事にしている軸です。
だから今回も、「ビットコインが冴えなかったから売ろう」とも「金に全部乗り換えよう」とも思いません。一つの資産の明暗で一喜一憂するのって、結局あの頃の僕と同じ思考なんですよ。明暗が分かれたなら、むしろ「両方持っておけば、どっちに転んでも片方が支えてくれる」と考えるべきなんです。これが分散の本当の意味だと、10万円の授業料を払ってようやく腹落ちしました。
読者へのアドバイス|明日からできる「軸の作り方」
では、昔の僕みたいにお金に悩んでいる読者が、明日から何をすればいいか。具体的に3つ挙げます。
①「予言」ではなく「材料」として記事を読むクセをつける
「2026年に輝く資産は」みたいな見出しは、当てにいくものではなく、世の中の空気を知るための材料です。読んだ直後に証券口座を開いて買い注文を出しそうになったら、いったんスマホを置く。これだけで、僕が失った10万円のような事故はかなり防げます。
②「なくなっても泣かない金額」を先に決める
ビットコインや個別株のような値動きの激しいものは、必ず金額の上限を先に決めます。僕の場合、暗号資産は資産全体のごく一部、月数千円レベルです。仮に年収400万円の会社員が「全資産の5%まで」とルールを決めれば、ボーナスや貯金が100万円あっても、リスク枠は5万円。これなら全損しても生活は壊れません。逆に言うと、上限を決めずに突っ込んだあの頃の僕は、ルールがなかったから事故ったんです。
③ まず「税金で得をする箱」から埋める
金やビットコインの前に、やることがあります。NISAのような税制優遇のある制度を先に使い切ることです。たとえば、毎月3万円をつみたてNISAで20年運用し、仮に年5%で増えたとすると、運用益は約480万円。通常なら約20%の税金がかかるので、ざっくり90万円以上の税金がゼロになる計算です。これは「どの資産が上がるか」を当てなくても、確実に手に入るリターンです。金とビットコインの明暗を気にする前に、まずこの土台を固めましょう。
この3つは、お金がない時期ほど効いてきます。なぜなら、お金がないときこそ「一発逆転」の誘惑が強くなるからです。土台を作っておけば、その誘惑に飲まれずに済みます。
まとめ
2025年は金が上がり、ビットコインが沈んで明暗が分かれました。でも、本当に大事なのは「2026年にどっちが輝くか」を当てにいくことではありません。どっちに転んでも生き残れるポートフォリオを組んでおくこと、これに尽きます。コアはインデックスで安定運用、リスク枠は失っても泣かない金額で。記事は予言ではなく材料として読む。10万円を全損した僕が、心の底からそう思っています。慌てて動く前に、まず自分の軸を作ってください。
筆者のひとこと
正直、金の存在感を改めて思い知らされた記事でした。「お父さん世代の資産」なんて見下していた過去の自分を、ちょっと反省しています。とはいえ、軸足は動かしません。リスク枠の中で金についても少し勉強して、分散の一つとして検討するかも、くらいの温度感です。焦らず、欲張らず。これが10万円で買った教訓です。ではまた。
※制度は改正される可能性があるため、最新の公式情報を確認し、投資判断は自己責任でお願いします。本記事は特定の資産の購入を推奨するものではありません。

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